| ミレニアム・チャレンジ Pole to Pole 2000と石川直樹
「Pole to Pole2000」は、カナダの著名な極地冒険家マーティン・ウィリアムズが企画した。ウィリアムズは、南極点、北極点のほかエヴェレストにも8000メートルまで登った経験をもつ冒険家。極地探検、7大陸最高峰登山のガイド支援などを仕事とするプロ組織 「アドベンチャー・ネットワーク」の創設メンバーでもある。記念すべきミレニアムに、25年に及ぶ冒険の体験を次の世代に伝えたい、と今回の試みを企画した。 当初は5大陸の18才から25才までの各国の12人の若者でチームを構成する計画で進められ、日本にはカナダ山岳会のモーティマー会長を通して日本山岳会の吉田宏に日本人メンバーの推薦を依頼してきた。吉田は、登山家でHAT-J代表の田部井淳子、エヴェレストと南北両極点の三極に立った中村進、地平線会議代表世話人の江本嘉伸(4人とも日本山岳会員。石川直樹も会員)に呼びかけて選考委員会を組織し、数人あがった候補の中から、本人の希望を確認した上、石川直樹を最終的に日本人メンバーとして推薦、ウィリアムズに伝えた。12人が参加する計画はぎりぎりまでスポンサー探しに難航し、最終的に2月26日カナダに集結したのは8人となった。 各国の若者たちから成るこの国際隊は、4月5日北磁極を出発し、徒歩、スキー、カヤック、自転車など人力だけで南北アメリカ大陸を縦断、その間、様々な環境プロジェクトなどに携わり、各地でプレゼンテーションを行いながら旅を進めた。北極では7頭のシロクマに遭遇し、カナダ北部の凍った道を自転車で駆け、カナダを西から東へ横断、さらにアメリカを東から西に横断し、中米を抜け、パナマからヨットに乗ってエクアドルに渡った。エクアドルからペルーを抜けてチリまで南下し、アタカマ高地を越えてアルゼンチンに入り、首都ブエノスアイレスを通過してパタゴニアの南端、プンタアレナスに到着。南極大陸のパトリオットヒルズからスキーで南極点を目指し、20世紀の大晦日を南極点で迎えた。 Pole to Pole公式ウエブサイト:http://www.pole2pole2000.com
Pole to Pole 2000は、世界7カ国から厳正なる審査のもとに選ばれた8人の若者によって構成されている。参加国はアメリカ(2名)、カナダ、韓国、南アフリカ、日本、アルゼンチン、フランス。
テレビニュース、ドキュメンタリー番組、インターネット、出版物、そして新聞などのメディアを介し、また各地で行われたプロジェクトやプレゼンテーションにおいて、地球上の何万人という人々が、Pole to Pole 2000のメンバーと意見を交換し考えをわかちあった。旅としてフィジカルな部分に焦点をあてるのではなく、地球上に住む多様な人々や環境との関わり合いを重視した、今までにない新しい形のエクスペディションだったといえる。
北磁極→レゾリュート→カナダ北部→バンクーバー→五大湖地方→トロント→ニューヨーク→ワシントンDC→デンバー→ロスアンジェルス→アリゾナ→メキシコシティ→グアテマラ→ニカラグア→コスタリカ→エクアドル→ペルー→アンデス山脈(アタカマ高地)→ブエノスアイレス→パタゴニア地方→プンタアレナス→南極点
スポンサーには「ロウアルパイン」(アウトドアギアメーカー)、「フィッシャー」(スキーメーカー)、「サロモン」(シューズメーカー)、ナルジン(ウォーターボトルメーカー)などがついており、道具の提供と共にお金のスポンサードもしている。また韓国の国営放送KBSもまた大口スポンサーの一つだった。 |